2017年2月

住んでみて分かった最高のマンションのこと

30代半ばの男性です。
これは私が約10年前、20代前半の頃に住んだアパートでのお話です。

大学卒業間近の私は内定をもらっていた会社に勤め始めようとしていましたが、実家からでは遠すぎて通えそうもなかったためネットで通勤圏のアパートを探したところ、1つの物件に目が止まりました。
物件の詳細はというと築35年、家賃は33000円の管理費1000円、敷金・礼金はそれぞれ家賃の1ヵ月分、2年に1度の契約更新あり(契約更新という名の、2年に1度家賃の1ヶ月分を納めなければいけないという単に大家さんのお小遣い稼ぎ的なシステムのことですね 笑)、1K・ユニットバスといったところです。
郊外とはいえ東京都内、職場まで4駅、最寄り駅までは徒歩で7~8分、しかも角部屋。当時、新卒でお金も無く、親からの仕送りなども期待できない私には魅力的な物件でした。

すぐに賃貸契約を結び引っ越しも済ませた私は(私の部屋は1Fです)、真上の2Fと隣の部屋の住人には挨拶をしておこうと思い夕方、挨拶品のタオルを持ってそれぞれの部屋を訪ねました。
隣の住人は普通に感じの良い30代前半くらいの方だったのですが、真上の住人は30代後半くらいの少し馴れ馴れしい感じの人で、下の名前や職業、彼女はいるのかとか何処に就職したのかなど、初対面なのにプライベートな事を次々と聞かれました。
挙げ句の果てには「よろしくな!」といって握手を求めてくる始末 笑。
「なんか少しへんな所に引っ越して来ちゃったかな…」
そんな不安を覚えた私でしたが荷物も全て搬入し終わっていましたし、取り敢えずそのアパートでの生活をスタートさせることにしました。

生活を始めて1週間目くらいの時の事でした。
22時頃、さあそろそろ寝ようかとベットに入って目をつぶると、上の部屋から「ズドーン!ズドーン!」と物凄い音と叫び声が聞こえてきました。
なにやら上の住人が1人でわめき散らしているようです。
それからというもの、そんな事が必ず週に1~2回はありました。

不安とイライラで眠れない日々が続いていたある夜、その原因の張本人である上の住人が訪ねてきました。
何を思ったのか自分の部屋で歓迎会をしてくれるというのです。
柔らかく何度も断りましたがしつこく誘ってくるし、最後まで断り続けたら後々何をされるか分かったものではありません。
私は仕方なく誘いを受けて、上の住人の部屋に入りました。
テーブルの上には缶ビールとおつまみが置いてあって、それを2人で飲み食いしました。
自分の生い立ちを話し出したり、自分は社長で会社は池袋にあって貯金は3億あるだとか、会話も明らかに嘘だろうという事ばかりを口にします。
缶ビールを2本空けたところで明日も仕事なのでもう帰りますと言ったところ、絡んでくるわ殴りかかろうとしてくるわで本当に迷惑でした。
結局、あの毎晩の騒音や叫び声の事も聞けず終いです。

その日からもう上の住人とは本当に関わりたくなかったので会わないようにしたり、訪ねてきても居留守を使ったりしていたら、玄関で私の名前を叫び続けたり、挙げ句の果てにはなんと自室の窓から私の部屋の物干し竿に小便をかけてきました。

次の日の朝一番に大家さんにその事を話に行ったところ、歴代の1Fの住人も結構な嫌がらせを受けた人もいるということ。
管理会社に電話しても、注意はするがすぐには退去させることはできない、という返答だったので、仕方なく私が実家に帰ることにしました。

大家さんから悪かったと敷金・礼金を返金してもらったのでまだよいですが、泣き寝入りのような格好になってしまったことは本当に納得がいきませんでした。

低家賃の物件に入ろうとした私自身が言うのもなんですが、やはりアパートや賃貸マンションには家賃相応の入居者が入っている…という教訓を得たので、ある意味貴重な経験をしたと思うことにしています。